外部システムとの連携がCRM(顧客管理)を選ぶポイント

外部システムとの連携がCRM(顧客管理)を選ぶポイント

顧客管理システムを住所録と勘違いせず、きちんと活用している企業のほとんどは何らかの形で基幹システムと連携して運用をしています。
売上実績や利益など正確な情報が存在する財務会計システムの実績情報を顧客情報と関連づけて見える化すると様々な分析結果が得られます。

しかし市場にあふれる顧客管理システムとしてのツールの中には安価なパッケージも多く、これらは基幹システムなどの外部システムとの連携ができないことがよくあります。

企業としてはITにかかる予算を少しでも抑えたいと思うあまり、安価で連携できないツールを導入してしまい、情報が分断されたバラバラのシステムにより結果的に活用できず顧客管理システムは役に立たないなどの判断をしてしまうことがあります。

パッケージとしてのCRMはいいとしても、外部システムとの連携ができず、それだけで完結してしまう場合はツール選定に問題があります。

顧客管理システム選定の際、そこにかかる費用を「コスト」ととらえず「投資」とみなして導入することが成功の鍵です。
CRMは販売管理や財務会計とは別の視点で分析するものです。
販売管理では自社商品の売れ筋などをランク付けしていても顧客の優先度や重要度を定義できません。

顧客ランクごとの売上・利益を把握するためには財務会計から実績情報を抽出して、その情報を加工する手間が発生します。このことに多くの企業が多大な時間をかけています。
この問題を解決するには基幹側だけでは限界があり、CRMとの連携ができれば自動的に加工する仕組みも合わせ持つことができます。

連携することで単に情報を見える化するだけでなく、結果を分析するための数値情報が揃うことで、よりCRMのメリットを感じることでしょう。